POM(ジュラコンというかポリアセタール)のパーツを成型する ~個人的な覚書/作業記録

とりあえず緊急で更新。写真はゼロなので面白い記事でありません。 これ、そもそもこちらの案件っていうよりロドリゲスさん案件でして、 緊急でPOM素材で任意の形のパーツを生成したいと。 板材とか棒材から削り出しはちょっと難しい感じの形状で もともとシリコンの両面型が作ってあって、いままではこれに グル―ガンから専用グルー(EVA,ようするにpvcというか塩化ビニール材) を絞り出してモナカ成型してたんだけどもうひとつ強度というか 固さが欲しい、なのでPOMで製造できないかと。 で、まずやってみたのがグル―ガンにPOMの棒材 (大型グル―ガンの専用グルーが12MM径で 12.5MM径のPOMの棒材が売られている)詰めて 溶かして搾りだせないかと安易に実行。 これがてんでダメ。POMの融点が170℃付近で、 高温型のグル―ガンで195℃仕様っていうのが あったのでこれを買ってPOM棒材を詰めてみたけど、 溶けないわけではないけど純正のように滑らかに 出てこない、また出てきた途端に固まるので 話にならない、ライターで炙って温度を上げようとか 小細工するも、やがて燃え始めるばかりで 専用グルーのように出てくるようにはならない。  *この状態であきらめて棒材を引き抜いて   中途半端に詰め込んだPOM材を取り除こうとしたが   時間をかけてもなかなか出てこず、結局   後ろから純正グルーをどんどん投入して   前に押し出そうとしたけど、粘度の低い純正グルー…

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タケノコドリルと私 ~任意の太さの強度のあるABSパイプが欲しい、 市販のABSパイプを組み合わせたい~

えっと、これまでモデルガン的に色んな太さ、内径の ABSパイプをでっち上げてまいりました。 過去の記事で http://tobortheisiyama.seesaa.net/article/481206002.html (円錐ドリルで内径を拡げる/刻みをいれたパイプを熱で広げる方法) とか書いて来たのですがここで新兵器タケノコドリルです。 例えばマルシンのハイパワーのバレルを自作したいと思うと (もちろんうちで作るのは2.5mm金属インサートを植え込みます。) およそ外形14mm(内径9mm)のパイプが欲しいわけですが、 12mm径(内径9mm)のABSパイプをベースに前述の記事よろしく、 旋盤+円錐カッターで内径を9mmに拡張(チャンバー部は 10mmに)続いて外側に、一つ上のサイズの 15mm径(内径11mm)のABSパイプに刻みをいれて 内径を12mmに拡げて(外形は16mm化する) 接着、(刻みの部分は3mm分。外周が足らなくなるので 別途切り出して接着、しかる後に外形を任意のサイズまで 切削 という手順だったのですが、 ここで 「そんなシチめんどくさい手順でなくて 15mm(内径11mm)のパイプの内径を12mmに 1mm拡げればいいやん。刻みがない分隙間埋めの 手順は不要だし、外形も不要にデカくならないやん、 なにより内も外もパイプ形状を維持してるので 全体としての強度もイケイケやん。」 と考えるのは人情というものです…

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お久しぶりね。~マルシンM84のトリガーバー(インチキ)再生

はい、帰って来ました。色々具合が悪いですがお構いなしに草の根のモデルガン。 で、マルシンのM84のトリガーバー。 いわずもがな、とにかく折れる。ヘタしたら数十発撃ったら折れる。 ダブルアクションで撃つとまあ折れる。最終的にメーカーの説明書にも ダブルアクションで引き金を引くと壊れるので引かないで下さいと 書かれてしまのみったとか。これ発売当初から強度の問題(というか形状的に 無理がある)が分かっていて、近年になってメーカーが素材を 強化ジュラルミン製に替えて販売したりしてるんだけど、 パーツ単体の供給はなくて、新品フルバージョンで買ってください ということらしい…。従来の亜鉛合金製トリガーバーはメーカーのパーツ供給が 一応はあるのですが、見かけたら奪い合いの状態で再販の情報を 見て走っても即座に消える状態。あとセミプロの方が真鍮製の リプロパーツを供給してくださってるらしいのですが、 そちらも100回位の耐久性とかなんとか…。 これ発売は81年あたりでBHP,、M39のあとで、M712の前くらい、 (PPK系もこの頃だけど当時はスズキの製造だった) これに先立つM39は発売当初ロストワックスの鉄製トリガーバーが 標準装備だったんだけど、MGCとのマル被りもあってか、 数か月後に値下げと共に亜鉛合金製のトリガーバーに変わった。 (但し、ロストワックスのトリガーバーは2,000円ほどの オプションパーツとして、80年代半ばまで通信販売されていたので し…

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WA SAAをゆがいてはイケない。 21/9/3~

再開一発目。(文鎮マルイ造モデ群のことは忘れましょう。) ご無沙汰しております。トボやんです。ようやく歩けて ご飯が食べられるようになったので再開です。 ひょんなことから(入札額入れ間違い)から それほどでもない、怪しいWAのSAAを仕入れてきました。 作動はOK、バレルにクラック有り。で写真で見る限り バレル曲がってないですか?という状態でした。 まあ落して、来てみると…。 なんか、まあ予想通りというか垂れてますなあ。 だらりんこ~~~ 水から出されて弱ってきたウナギに も見えますなあ。 どうも伸びたバレルの上半分がつじつまあわなくなって 割れてますなあ…。 と、アカン案件まるだしってますが、これに先立つこと5年前に 似たような案件をやってまして、同じようにいけるんちゃうかなあ~と  *これはロッケン開発/販売、後にCMC販売のプラSAA(シビリアン)   バレル内部が亜鉛と言わず鋼材といわず全部腐敗、変質して   膨張したあげく、バレルはクラックまみれ。    で、これをあーでもないこーでもないと直したのがこれ。  *おこさまの要請で1インチ伸ばしてフロンティア化   (ようするにオセロですわオセロのやつほしいゆうからフロンテア。)  *中の腐った具は捨ててしまったので鋼鉄板でインサートを   作って挿入後ガッチリとのり付けして外のバレルの破片を   貼り付けました。もう取れません。 で、まあこういう状態にできた…

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かえってきました。~マルイの造モデを仕入れた話~

まあ、なつがおわったので戻ってきました。 数日寝たきりですが足腰が元に戻りません。 走れるようになって松原のコーナンプロまで イケるようになったら再開します。 …といいつつオクでぽつぽつ素材は 仕入れ続けているのですが最近仕入れた 「マルイ 造モデ 3種(パイソン/ガヴァ/M29) 不動、引き金引けません。スライド動きません」 という触れ込みの商品で、3個セット3kほどで拾って来て、 どっか詰まってるのかなあ分解すれば治るかなあと、 楽しそうだなあとあらぬ夢を見つつ、 届いた小包を開けてみたら…。  *一見すると何の変哲もない   普通に組み立てられたマルイのガヴァ。 と、触ってみると、これがスライドからマガジンから ハンマートリガーまで全部接着。べったりとのり付け。 無可動文鎮ですよこれ。 それに伴ってもうマルイとは思えないほど屈強な カタマリに変貌。もしかして投げ捨てプロップにしても いけるんではないのか?(でもコンクリートに投げたら バラバラになるんだろうなあ) これのリボルバーのトリガーはPOMPOMジュラコンなので 本質的に接着不可のはずなんだけど どういうからくりか微動だにしません。 シリンダーもカートが入ったまま ヨークをべったりと接着したようで 壊さないとカートが取り出せません。 (カートだけでもマジ欲しい、でも出せない)  *見た目はただのM29だけど   なにも動かないガッチリと塊。   (ただ…

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夏季休業のお知らせ。

ここ数カ月、暇にまかせてやや激しくかつてないほど 更新してまいりましたが、暑くなってきたので 例によって働きに行ってきます。 無事戻って来ましたら再開いたします。 *なお見出し画像は内容と全く関係ないありませんが  かつてよりうち関係のブログ/HP/ツイッターに家族動物写真を貼ると  早々に亡くなってしまうというジンクスがあるため、  今回はすでに天寿を全うして亡くなった愛犬P嬢(満14歳寂)  の在りし日の写真を使います。ちなみに前回の「あついうえに~」  のネコは愛猫「大顔面青木」でした。

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FABOOL Laser Miniによるレーザー刻印手順覚書(未完成暫定版) 7/22作製 7/23写真追加

  *極めて個人的な刻印手順。(多分まだベストではないので     大幅な変更もあります)) 文字列ロゴのJPG画像を作製  実銃写真、削る前のモデルガンからスキャン、他社製品からのスキャン  適当なフォントで画像自作などをもとに白黒画像作成  この場合はロゴマーク等、特殊形状がない単純な  文字列なので漠然と白紙の画像に文字ツールでフォントを選んで張り付けした。  (実際にはフォントの形状が合わないので変形ツールで   上下方向に若干引き延ばしている)  ガヴァ右側面なので、これで良しとしましたが  左側面はランパントと装飾的な文字を含むので  実銃写真やMGCのシリーズ70のスライドから  スキャン画像等を用いることになります。  (またMGCやで) 彫り込むパーツそのものをスキャンして切り抜き、 刻印の位置合わせのため背景として用いる。 この場合スライドの後端で合わせるので そこは正確に切り取る。  *コマンダー/ガヴァのばあいスライドの上下にテーパーが   掛かっているので上下の稜線が同じ角度に見えるよう   取りこんだ画像を回転ツールの角度調節で調節。   (0.15度とかの単位) 文字列の画像を張り付ける、文字列はレイヤーとして 追加され、文字列だけを動かせる。(フォトショップンの場合) この状態で入念に位置決め。位置決め後、背景を不可視として画像を統合、 JPG画像化。大きさを実寸化して保存 このとき横幅を記…

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8/4追記 マルシン ガヴァ再び ~打倒ホビーフィックス~ (もちろん全くもって無理でした。) 7/14グリッ…

7/24の状態 刻印打ち直しました。  (打ってないけどな レーザーやけどなあ) 某所でのやり取りからの派生です。 リアルサイズと言われて40年。あとに続いた リアルサイズ追及の波にさらわれて暴露された 実態をじとじとと治します。(治りませんでした) まずセフティ 最初にマルシン安全オフの状態。 上の方のやじるし、オフ状態にもかかわらずセフテイの右下の Rがフレームに沿ってなくて、あげく端がはみ出してます。 あとシアーピンの頭がほぼ全部見えてしまってるのもミソ。 下の矢印はグリップセフティとメインスプリングハウジングの 3mmほどの隙間を指摘したもの(マルシンのは先にハウジングを 固定したあとでもセフティの取り付け取り外しができてしまうほど。 ここはまだいじらない) 同じくマルシン、セフティオン なぜかやじるしのところに数ミリの隙間があく。 ここでで実銃、画像はウエブで拾って来たのを直接撮影 真中のやじるし、そもそもサムセフティの右下は フレームに合わせた形状なので当然こうなるのが正解 同時にシアーピンの頭がセフティでほとんど見えないのもミソ。 ここではセフティオフだけどオンになってもマルシンほどには 隙間が開かない。 またグリップセフティとハウジングの間もこれくらいの隙間。 実銃の右側面の写真でセフテイの軸、ハンマー軸、シアーの軸の位置関係 をマルシンのそれと確認するんだけど、それほど逸脱してる感じは 無い。また…

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MGC VP-70 資料庫 7/5 CM誌82/3の記事を追加収録

MGCPV-70  ホルスターを兼ねるストックを装着し3点バースト可能なモデルガンとして  81年ごろより発売が告知され、ストック部分は未完成として  ハンドガン部分のみ82年1月ごろ発売。  時代的にオープンカート式で旧M59系のものだった。  デトネイターも当然M59系であったが、先端が円錐形に  容積を増やしたもので、おそらく後述のストックを  動作させるだけのエネルギーを十分得られず、  発火時の空き空間を減らし、より大きいエネルギーを  得ようとした結果であろう。  実際にストックの駆動ができずにストックは要調節、  後回しとされた。  その後、カートがCP化(初期の撃ちガラ仕様)され、  スライドの素材等も変更されたモデルが以下の雑誌で紹介され、  ストックの発売予定も告知されたが、  実際にはストックは発売されず(本体もこの形の  マイナーチェンジ版が販売されていたかは不明、  ただこの時期、キャップ/紙火薬のオープンカートの  既製品群が次々と初期のCP仕様に改定されていたので  VP-70も単体としてはCP仕様が世に出た可能性は高い)  結局、雑誌告知より数年後、巻末のお断りとともに  ひっそりとストック/本体ともに廉価販売されたようだ。   *スライド等の素材変更はVP-70側の理由ではなく    その時点で金属配合の重樹脂の製造ができなくなった    ためとされていて、同樹脂を使用していたM11イングラム    の…

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緊急記事:ネジ修正ヤスリを研いでみる

えっと、色々散らかってますが某所でネジヤスリを砥石で 研いだら(多少)切れるようになるよ、という話をしまして、 実際数年前に2.50ピッチの部分はダイヤモンドヤスリとかで 研いで(かろうじて)実用レベルになったので、小ピッチのも イケるはずとして書いたのですが、実際にやってみると 結構ハードルが高かったので記事化します。 さてネジ修正ヤスリですが本来的には欠けたり/ささくれたり /潰れたりしてうまくねじ込まれない/途中で止まってしまう ネジ/ナットの不具合を解消するために、 ネジのピッチに合わせた60度のネジ山を掘ることのできるヤスリです。 これだけ聞くと一定のピッチで溝彫ができる 筋ヤスリ/チェッカリングヤスリ等として使えるの ではないかと思うのが人情です。 モデルガン的にグリップのチェッカリングを切ったり、 スライド上面/バレルリブ上面の平行溝切りなど 必要とされる場面は多いのですが、そういうこと専用の 筋ヤスリ/チェッカリングヤスリは国内ではほとんど 選択肢はありません(ここ数年で国内では生産をやめたようです。) 正直、選択肢としてはスイス製バローべの5種のみです。 https://www.monotaro.com/g/01407958/?t.q=%8B%D8%83%84%83X%83%8A これらは凄まじいばかりの切れ味で、生半可な鉄/ステンレス にも容易にギザギザが切れてしまいます。ただ値段もそれ相応で 一本8K~10K(昔は5…

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